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執筆者の写真一樹 佐藤

もやもやクエスト#11 稲荷塚古墳とキヨミ和田店

更新日:11月29日

 多摩市周辺でみつけた変なものを紹介していく企画、もやもやクエストの第11回。今回のもやもやするものは、多摩市百草にある稲荷塚古墳と和田にあるキヨミ和田店です。


百草と聞くと、多摩市のお隣日野市の百草園が思い浮かぶ人も多いかもしれません。今は日野市になった百草村の飛地として、多摩市にも百草という地名の地域があります。飛地とは、家畜の餌となる飼料や、農作物の肥料、薪などを採集するための権利をお金を払って得ていた場所です。

 

稲荷塚古墳は住宅街の中の公園の隣に、今は墳丘だけが残っていて、丘の上部には赤茶色のブロックが敷き詰められ、古墳内部の石室の形に白い色のブロックで形取られているのがわかります。以前はこの上に恋路稲荷神社の社がありました。なんだか素敵な名前の神社ですね。



 1952年に多摩中学校の下村静治教諭が郷土研究部の生徒達と一緒に発掘調査を行い、石室の構造が解明されたそうです。当時の中学生達の気持ちを想像すると、土の中から千年以上前の古墳時代の異空間が出てきて、タイムスリップを体感した様な気持ちになったのではないでしょうか。


 同じ様な気持ちが少し味わえるのが、稲荷塚古墳から程近い、和田になる駄菓子屋なのか古着屋なのか、不思議なお店のキヨミ和田店です。お店に流れるBGMや店主の方の雰囲気も相まって、ニュータウンの住宅街に突如現れた不思議な異空間に浸れます。



入り口のカウンター奥の壁には時価数万円はするだろう貴重なトレーディングカードがずらりと貼り出され、店の奥には海外から輸入されたであろう大柄なデザインの古着が唐突に掛かっています。

 

夕方にもなると、近所の小中学生がたくさん集まり、駄菓子やカップ麺を食べながら、トレーディングカードや古着など興味のある話題に花が咲きます。子ども達の大切な社交場、居場所になっています。


今回ご紹介した稲荷塚古墳もキヨミ和田店さんも、住宅街の中にいきなり現れる異空間という意味で通じるところがある様に感じました。異空間同士、実はつながっているのではないかななどと、夕陽に当てられて不思議に光るキヨミ和田店さんを見ながらそんなことを思った元中学生(30年前)のもやもや探検隊隊長(シュガーK)でした。




稲荷塚古墳の場所

東京都多摩市百草1140


キヨミ和田店

東京都多摩市和田504−13


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