多摩市周辺でみつけた変なものを紹介していく企画、もやもやクエストの第7回です。今回のもやもやするものは、聖ヶ丘のむじなです。
ひじり坂の聖ヶ丘橋のバス停近くに、穴が開いた石柱のようなモニュメントがあります。穴の中には何か丸っこくて茶色い動物が顔を出しています。同じ色の動物の像が石柱の上に2匹並んでいるので、それがたぬきのような動物だとわかります。
モニュメントの碑文を読むと、この近くにたくさんいた「むじな(たぬき)」をテーマにしたものとあります。むじなという言葉は、「同じ穴のむじな」という「違うように見えて大して違わない(どちらもあまり良くない)」というような言い回しの時に使われる言葉ですね。
むじなはアナグマの仲間で、たぬきとは違う種類だそうですが、たぬきはむじなが掘った穴に棲みついたりするそうで、似たようなものということなのでしょうか。たしかにこのモニュメントの動物はむじななのか、たぬきなのかよくわからないですね。
このむじなのモニュメントを教えてくれたのは、聖ヶ丘商店街で美術ひろばをされている「タネノス」の初田珠里さん。同じ店舗内で「お茶の巣」をされている西畑うららさんと一緒に、誰もがアートを通じて自分のタネを育てていける、学校でも家でもないゆっくりできる新たな居場所をつくられています。
もやぴのブランドメッセージも「もやもやは創造の種である」なので、タネつながりでとても親近感が湧きました。
ものづくりに熱心にいそしむ姿は大人も子どももあまり変わりなく、そんないろんな人達が集まるひろばをたぬきが見れば、大した違いはない同じ人間がわちゃわちゃしていて、きっと同じ穴のむじなに見えることでしょう。
聖ヶ丘のむじな
東京都多摩市聖ヶ丘2丁目22-3-2
電話 042-401-8590
情報協力:美術ひろば タネノス
Comments